ベーコンとソーセージ、どちらがよりおいしいか。
そんなことを、まじめに議論している人たちがいたらどう思うでしょうか。
僕は、どっちでもいいじゃん。って思います。ベーコンもソーセージも、等しくおいしくて、等しく栄養があって、等しく動物の命。どっちが優れているかなんて、結論が出るはずのない議論です。好みもあるし。どっちもおいしい。それでいいじゃん。
もしも、どっかのバーで、ビール片手にそんな討論をしてる酔いどれを見たら、たいていの人はそういう風に感じると思います。
でも、これが政治経済だったり、開発援助論になると、どうもそうは行かないらしいのです。この難しく、複雑になりがちな議論と、ベーコンとソーセージの議論とは、一体何が違うんだろうか。
どんな経済政策も、どんな開発援助も、いろんな側面があります。地域によって、国によって、また組織によって、価値観も目指す場所も違う。流動的な世界の中で、正解を知っている人なんて誰もいないはずです。それに、少し視野を広げてみると、それらの影響は波紋のように広がって、その波紋の先は、もうなんだかよく分かりません。
デスクの上で出来上がる政治と経済。それに操られる人間。その犠牲になる動物や森や海。さらにそこから生まれる別の経済。
片手で援助をしながら、もう片手では計算機をはじく国。
病気や紛争や貧困。それを作ったのは政治と経済で、それを無くす取り組みで、儲けている人もいたり。
どんな経済政策も、どんな開発援助も、等しく目的があり、等しく誰かを豊かにし、等しく何かを傷つける。ように、僕は、思う。
だから、化学調味料が主成分の、ケミカルソーセージやケミカルベーコンのように、善意のないものはダメだけど、食べる人を幸せにする為に、心を込めて作られたソーセージとベーコンなら、べつにどっちでもいい。かな。
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