そのせかい
僕たちが植えた木は順調に育っており、わらわらと空に伸びた枝の間では、鳥が巣を作っていました。同じ木の幹には、蟻が何かを運びながら行列を作っており、根元では何種類かの草が絡み合って伸びています。
一本の木の周りに広がるドラマ。
木を植えるという行いは、何もニンゲンの為だけでなく、こういうドラマの舞台、つまり鳥や、虫や、草にとっての世界を整える行いなのかもしれません。
自分たちで溜池を作ったり、木を植えたり、護岸工事をしたり、発電所を作ったり、自然の力をコントロールして、良くも悪くも環境を変える力を持った動物がニンゲンです。そして、自分たちの意志で地球の未来を選べる動物は、今のところ、おそらくニンゲンだけです。
だからその能力の使い方は、そのほかの多くの生き物たちにとっても、正しいものであって欲しいと、思うわけです。
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